見積りでチェックすべき6つのポイント
「適正な工事なのか見積もりの書面をみても分からない…」
「見積もりをしてもらったけど、どこをみればいいか分からない…」
なんてことにならないために見積もりの書面でチェックすべき6つのポイントをまとめてみました。
見積もりの書面でチェックすべき6つのポイント
1.材料(塗料)費と工事費が明確に分けて記載されている
見積書を手にしたら、 まずは「材料(塗料)費」 と「工事費」 が分けて記載 されているかをチェックしましょう。
※材料(塗料)費と工事費が一緒になってい る「材工―式」の見積りにすると、どんな材料(塗料)をどれだけ使うのか、材料(塗 料)費や工事費はそれぞれいくらなのか、 といった詳細な情報が曖昧になります。
この曖昧さを利用して、 なんらかの工作をしようとする心ない業者も存在してい るのです。
2.外壁以外の塗料のランクが低い
外壁塗装工事の見積もり時、値段を安くしたいために外壁以外の部分を耐用年数が浅い塗料を使って見積もりを出す業者は結構あります。
※見積もりを比較するとき、その点に注意して下さい。この業者は安い!と思ったら、なんだ外壁以外の塗料はランクの低い塗料じゃないか・・ということが十分有り得ます。
3.ケレンが見積もり項目に入っている
- ・ケレンとは?
- 古くなった塗膜をはがしたり、さびを落としたりする工程のこと。手で行うほか、ケレンのための電動工具もある。
外壁塗装をする上でかかせない項目です。古い塗膜の上から新しい塗装をしても、すぐに落ちてしまうからです。手作業で行うのでとても時間のかかる作業ですが、これを省くと、どんなに高級な塗料を使用しても全く意味がありません。
※人件費削減、工期短縮のため、ケレンをやらない業者が中にはあります。特にトタン壁・屋根、雨戸などの塗装がある場合見積もりをもらったら、「下地処理」や「ケレン」という項目がきちんと入っているかどうか確認しましょう。
4.塗装が3度塗りになっている
外壁塗装の基本は、3度塗りです。
最初に上に塗る塗料をつきやすくするための下塗りをします。次に中塗り、最後に上塗りです。中塗りと上塗りは、同じ塗料を2度重ねて塗っていきます。
こうすることで塗料本来の性能が最大限に発揮されます。もし工程をひとつでも省けば、塗料本来の性能は出ず剥がれや膨れが起きやすくなります。耐用年数も、半分以下になることがあります。
屋根塗装ももちろん同じで3度塗りは必須です。
各見積り書を見て、3度塗りになっているかどうかを確かめましょう。
※悪質な業者は、こちらが知識が無いのをいいことに下塗りを省いたり、中塗りをせずに塗料を1度塗るだけにして安い見積もりを出します。
5.塗装箇所が全て書いてあるか
外壁塗装工事におけるトラブル相談の中でも多いのが、
「見積り書にない項目の費用を、あとで追加請求された」というものです。
契約時の金額は安かったのに、施工中にここもやらなきゃ、あれもしなきゃとドンドン追加され、金額が跳ね上がってしまった・・・という事例は数多くあります。
見積もり書をチェックするときに、塗らなければいけない箇所の名前と金額がきちんと入っているかどうかを確認します。2,3社へ見積りを頼むと、各社の違いがよく分かります。
※ここの業者は入っている項目が、こちらの業者には無い!という時には必ず確認をとり、その部分の塗装はどうするんですか?と聞いておきましょう。また、これ以上お金はかからないのかどうか?という確認も必須です。
6.工事品質(アフターフォロー)が保障されているか
「工事品質(アフターフォロー)」というと、実際に工事が始まってから確認すればいいのではないかと思われるかもしれませんが、それでは手遅れです。
※塗装工事は手抜き工事をしても、 塗装後すぐにはわからないことがほとんどで、発覚するのは塗装後、 少し経ってから。 しかしながら、 いざ不具合が生じたときに業者に連絡を取ろうとしても、 こうした手抜き工事をしている業者は、 逃げるように去ってしまっているケースがほとんどで、 事務所もなく、 所在不明になっていることも少なくありません。
なので、契約前に工事品質にまで踏み込んで確認する必要があります。どんなに診断が素晴らしく、見積書に問題がなくとも、工事品質が満足のいくものでなければ意味がありません。
※工事品質(アフターフォロー)についても契約前に必ずチェックするようにしてください。
まとめ
見積書には信頼できる業者かどうかを見極める判断材料がたくさん詰まっています。
上記のポイントを参考に、優良業者かチェックしてみましょう。